すだちの概要
すだち(学名:Citrus Sudachi Hort. ex Sirai / 英名:Citrus Sudachi)はミカン科カンキツ属の常緑樹で、ユズやカボスなどと同じ香酸柑橘です。
名前の由来は、果実に多く含まれる果汁を食酢として使用していたことから、酢橘(すだちばな)に由来するといわれています。「巣立ち」「酢立」などと当て字されることもあります。
すだちは、1個約25グラム前後の大きさで、ビタミンCやクエン酸などが豊富で、果汁を搾るだけではなく果皮料理に使うことができます。
爽やかな香りとすっきりした酸味があり、食卓には欠かせない名脇役です。
すだちの季節
花期は5月頃で、左の画像のような白い花を咲かせます。
すだちの花は、昭和49年10月4日徳島県の花に指定されています。
最近では、ハウス物、露地物、貯蔵物があり1年中スダチを店頭で見かけるようになりました。3月から8月まではハウス物、8月から10月にかけて露地物、11月から翌年3月までは冷蔵した貯蔵物です。
すだちは、青いうちに収穫し出荷しますが、熟すとミカンと同様に黄色になります。全国の生産量のおよそ98%を徳島県で生産しています。
すだちの品種
- 徳島すだち1号
- 本田系
- 神山系
- 酒井系
など
すだちの主な生産地
神山町、佐那河内村、阿南市です。
すだち栽培面積・収穫量 PDF
すだちの利用方法
果皮の緑色が濃く、果皮、果肉の香りがよいものを選びます。
- 搾って使う
すだちを横に二つ切りにして、いろいろな料理(刺身,焼き魚,豆腐料理など)に搾りかけます。 - 擦って使う
よく水洗いしたすだちを皮のまま擦り、つけ汁に加えたり、わさびに混ぜても風味が出ておいしくいただけます。
また、お土産として、すだちを使った「すだち酢(すだち果汁)」「すだちポンズ」「すだち酎」「すだち酒」「すだちマーマレード」は人気の商品です。
確認されているすだちの効用
- 減塩効果:すだちを使うことによって、その酸味で醤油など塩分の多い調味料を控えることができます。
- すだちに多く含まれるクエン酸は、一般的に、疲労回復を助けるとされています。