鳴門わかめ

歯触りと食感がクセになる 鳴門わかめ

鳴門わかめの概要

鳴門の渦潮を生み出す激しい激流で育った鳴門わかめは、シコシコとした歯ごたえと風味の良さが特徴です。平成17年における養殖わかめの国内生産量は約6万3千トン。このうち、徳島産は約7千7百トンで、鳴門は三陸に次ぐわかめの大産地です。鳴門わかめが養殖されている養殖ロープを全部つなげると1,048km。なんと、四国を一周してしまうくらいの長さになります。

鳴門わかめは、徳島の特産品のひとつとして、県民に愛されています。

鳴門わかめの季節

img:鳴門海峡で見られる鳴門わかめの収穫風景鳴門わかめの生産は、春の種作りに始まります。夏の間、陸上水槽で管理された種苗は、秋になると数mmの小さな芽となり、これが養殖用の苗となります。冬の間、漁場で養殖された鳴門わかめは春に収穫され、湯通し塩蔵わかめや糸わかめなどに加工されます。 img:鳴門わかめ:わかめをゆでる直前 img:鳴門わかめの湯通し後
一般的に、2月~3月頃に採れたわかめのことを「新わかめ」と呼び、特に美味しいとされています。


わかめの仲間

img:採れたばかりの鳴門わかめ 海藻は、葉の色によって大まかに3つに分類されます。アオサやアオノリなどは、緑色をしているので緑藻類。海苔や寒天の原料であるテングサは紅色なので紅藻類。わかめは褐色なので褐藻類と呼ばれており、コンブの仲間です。


鳴門わかめの生産地

徳島県鳴門市

 

鳴門わかめの姿カタチ

鳴門わかめの姿カタチ わかめは、茎を中心に左右に葉を広げた形をしています。私たちが普段食べているわかめは、葉の部分です。わかめの根っこの部分は「めかぶ」と呼ばれ、ここでわかめの種である胞子がたくさん作られています。めかぶは、非常にヌルヌルしており、刻んで食べると美味しいです。 わかめなどの褐藻類の葉には、緑(クロロフィル)・黄(カロテノイド)・赤(フコキサンチン)の3種類の色素が存在し、これらが混ざって、わかめは褐色に見えます。しかし、わかめを熱湯に通すと、赤い色素が黄色に変化します。このため、湯通ししたわかめは、緑と黄の色素だけが残り、緑色に見えます。

鳴門わかめの食べ方

img:鳴門わかめ/生わかめ

生わかめ

収穫した状態のわかめ。湯通しして、お召し上がりください。


img:鳴門わかめ/塩蔵わかめ

塩蔵わかめ

海で採ったわかめを熱湯に通したあと、水で冷却し塩蔵処理して脱水したもの。塩を洗い流して、お召し上がりください。


img:鳴門わかめ/糸わかめ

糸わかめ

水で洗った湯通し塩蔵わかめや活性炭(炭干し)わかめを糸状に裂き、乾燥させたもの。水で戻して、お召し上がりください。その他、うどん、サラダ、お味噌汁などさまざまな食べ方があります。


確認されている鳴門わかめの栄養

鳴門わかめは、食物繊維、カルシウム、カリウムなどのミネラルが豊富です。