【あるでよ徳島講座】『オリジナル遊山箱を作りましょう』を開催しました!

徳島県には優れた伝統工芸品や特産品を育んだ歴史や文化がたくさんあります。それに関わる人や物をより深く知り感じてもらい、新しいアイディアを発掘し、徳島人が徳島をもっと価値あるものにするため、徳島県物産協会では、「あるでよ徳島」講座を実施しています。

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去る3月3日、阿波おどり会館4階にて、遊山箱の絵付け体験『オリジナル遊山箱を作りましょう』が開催されました。
講師は、江渕鏡台店江渕 達人社長です。

◆江渕鏡台店
遊山箱絵付け江渕さん

徳島県は、かつて静岡県と並び「鏡台」の製作が盛んであったそうです。かつては年間27万台の鏡台が徳島県から出荷されていたこともあるそうですが、現在は時代の流れにより鏡台の販売台数は減少しています。
江渕鏡台店さんでは、鏡台づくりの伝統的な技術を生かし、一度は衰退していた『遊山箱』を復活。新しい世代の方々へ、遊山箱や徳島の木工技術の素晴らしさを継承すべく、古家具の修理・再生のかたわら、遊山箱の絵付け体験教室を開催されているそうです。

◆『遊山箱』とは?
江渕鏡台店遊山箱

江戸時代頃から昭和中期まで、子どもたちのお弁当箱として使用された、三段重ねの小さな重箱です。
徳島では、旧暦3月3日の桃の節句に男の子も女の子も「遊山箱」を持って、今でいうピクニックの様に野山や海を”遊山”する風習がありました。

阿波のかつての子どもたちは、みんな遊山箱を片手に成長をお祝いしてきました。この小さな遊山箱には、徳島の人々の思い出がたくさん詰まっているのです。
伝統ある技術を継承する職人によって復活を遂げ、家族の絆が改めて見直され始めた近年「遊山箱」は再び注目を集めています。

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☆いざ、遊山箱絵付け体験!

遊山箱の材木である「桧」に色をつけていくときのポイントは、木目に沿って真っすぐ刷毛を動かしていくこと。また、絵の具はあまりつけすぎず、のばす様に広げていくことで、ムラなく仕上げていくことができます。

 遊山箱絵付け1 
まずは底から色を付けていきます。

遊山箱絵付け2 
「窓」部分のふちなど細かい所をきっちり塗っておくのも大切なポイント。

遊山箱絵付け3 
重箱の彩色は基本的に自由ですが、「太陽」(黄色)「心」(赤)「大地」(緑)を表す3色が伝統的な遊山箱の色合いであるそうです。

遊山箱絵付け5 
最初は静かに取り組んでいらっしゃった参加者の皆様も、次第にお互いの絵の具を貸し合うなど、ふれあいが生まれ和気あいあいとした雰囲気になりました。

遊山箱絵付け4 
オリジナル遊山箱、完成!

あるでよ徳島講座「オリジナル遊山箱をつくりましょう」は毎年大好評をいただいている人気企画です。ぜひ、次回の開催をお楽しみに!
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!

[追記]参加者様より嬉しいメッセージをいただきました♪
「素敵な遊山箱になりました。一緒に参加した妹も甥っ子も大満足のようでした。特に甥っ子は「またやりたい」と言ってます。江渕先生のトークと指導のおかげで大変楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。」

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今回開催した講座の他にも、徳島の伝統工芸・藍染や大谷焼を親子で体験する『夏休み親子体験ツアー』や、『梅酒づくり』など、季節に合った様々な「あるでよ講座」を開催しております。
講座の情報につきましては、随時HPへの掲載、店頭パンフレット等でのご案内を行なっておりますので、是非ご参加下さいませ。