徳島県南部、海部郡美波町。
「上灘」とも呼ばれていた由岐町と日和佐町が2006年3月に合併し、現在の美波町へと名前が変わりました。現在の人口は7900人ほど。古くから漁業が中心の地域で、その関連産業や技術が発達してきました。
NHKの連続TV小説「ウェルかめ」の舞台にもなった風光明媚な「海岸の町」で、ウミガメの産卵でも知られており、近年はますます力の入った町おこしのPR活動を行っています。
※ 美波町にある大浜海岸。キレイです。県南はマリンスポーツも盛ん。
その美波町の奥河内にある旧・水産高校の校舎と運動場を利用し、「四国の右下」右上がり協議会主催の『食博覧会2011~南阿波丼サミット~』が開催されました。12月3日・4日と行われましたが、両日とも多くの人たちで賑わいました。
※ 賑わいを見せた食博覧会。雨が心配されましたが、4日は無事快晴。
副題に「南阿波丼サミット」とあるように、県南の豊かな食材を盛り込んだ20種類以上の「南阿波丼」が一堂に会した今回のイベント。食事スペースで「南阿波丼」をほおばる人たち。顔がほころぶ様子がそこかしこで見られました。
『南阿波丼』とは???
徳島県南部の自治体や商工会など、28の団体で構成された協議会(「四国の右下」右上がり協議会)が、地域を活性化させるために、地元の農水産業者や飲食店とコラボレートして作り上げた【地産地消】の創作どんぶりです。徳島らしく、海産物や阿波尾鶏などの素材が使われており、「3つの取り決め」が決められています。
(以下、同協議会サイト参照)
- 一、徳島南産のお米を使用すること。
- 一、メイン食材には、次のものを使用すること。
- 徳島県県南で水揚げされた魚介類(県南の漁業者が漁獲したものを含む)
- 徳島県南で育まれた肉類
- 徳島県県南で生産された農産物
- 一、つけあわせ一品にも、徳島県産の食材を使用すること。
出展したお店と丼の名前
- 吟 月(阿南市) : ハモ天丼
- 四季美谷温泉(那賀町) : ココシカ丼
- 道の駅鷲の里(那賀町) : かきまぜ丼
- 浜 作(美波町) : ふる里ミニうみがめ丼
- 五 番 街 (美波町) : 肉ニンニク丼
- 松 屋(美波町) : 松屋特製海鮮丼
- 海 賊 舟 (美波町) : あわび丼、流れ子丼、さざえ丼
- 味 登 里 (美波町) : 阿波尾鶏の唐揚げ丼
- うみがめ荘 (美波町) : あさひがに丼
- バンサバーイ(牟岐町) : とりのバジル炒め丼
- 亜 梨 巣 (牟岐町) : フワフワイカと阿波尾鶏の丼
- ゆ ず や (牟岐町) : ゆずや海鮮丼、ゆずやウニ入り海鮮丼
- 磯 の 邑 (牟岐町) : うつぼ丼
- 魚 秀(牟岐町) : 浜節旬丼、南阿波右上がり丼
- 味 政(海陽町) : 海鮮丼
- ししぎしし (海陽町) : 猪鹿鳥丼
- 管 内 協 力 店 舗 : 南阿波右上がり丼、丼弁当
※ 南阿波丼を買い求める人たち。学生時代の学園祭を思い出してワクワクしました。
取材当日は4日の日曜日。今イベント、南阿波丼の販売は食券制でしたが、買うまでに人がごったがえしており大変盛況の様子。
人ごみの中で押しつ押されつ・・・。
開会初日(3日)は7000人が舌つづみを打ったとのこと。
※ 行くところ行くところで見かける移動ブランドショップ「新鮮なっ!とくしま」号。
まぐろの解体ショーや吹筒花火の競演など、盛り沢山なイベントとなった食博覧会。徳島の移動ブランドショップ「新鮮なっ!とくしま」号も出張り、今回は少し模様替えをして料理研究家・浜内千波さんのクッキングショーの舞台となっていました。
※ 会場内・農協のブースでは味噌やお餅、木頭のかきまぜなどローカル食の販売も。
また、徳島県南部の各市町村から農協の婦人会や商工会、同地域に拠点をもつ生産者らがブースをならべ、自慢の特産品を販売していました。その場で食べられるてんぷら、イワシやイカのフライ、タチウオバーガー、ツミレ汁なども売られており、おなかもいっぱいになりました。
※ 揚げたてアッツアツのてんぷらやフィッシュカツも。イカ天は実に美味しかった・・・
ビール片手に食べ歩き・・・も楽しそうなイベントでしたが、帰りのこともあり、のどの鳴りは抑えることに。干物や水産加工品も目につく食材豊富な南阿波・美波町。機会がありましたら、ぜひ訪れてみてください!
- イベント名 : 食博覧会2011~南阿波丼サミット~
- 開催期間 : 2011年12月3日(土)、4日(日)
- 開催場所 : 徳島県海部郡美波町奥河内弁才天23-1 (Google Map)
食博覧会の関連情報です!